塞翁が馬(さいおうがうま)

 

toBe塾では、入学試験の合否発表前に、高校・大学の受験生に下記「塞翁が馬」を朗読したあと、私自身やtoBe塾卒生のエピソードを交えながら、次のような話をします。

 

・人生は、何が幸いして、何が災いするか、まるで予測できない。

・このたびの入学試験に受かっても落ちても、のちに振り返ったとき、それが結果的に幸いとなるか災いとなるかは、誰にもわからない。

・「*どちらに転んでもシメた!」状況にしてしまえる知恵と勇気とエネルギーを、貴方は持っていてね。

*科学史家・板倉聖宣の板倉弁証法

 

塞翁が馬(さいおうがうま)

 

辺境の砦(とりで)の近くに、占いの術に長(た)けた者がいた。

ある時その人の馬が、どうしたことか北方の異民族の地へと逃げ出してしまった。

人々が慰めると、その人は「これがどうして福とならないと言えようか」と言った。

数ヶ月たった頃、その馬が異民族の地から駿馬を引き連れて帰って来た。

人々がお祝いを言うと、その人は「これがどうして禍(わざわい)をもたらさないと言えようか」と言った。

やがてその人の家には、良馬が増えた。

その人の子供は乗馬を好むようになったが、馬から落ちて股(もも)の骨を折ってしまった。

人々がお見舞いを述べると、その人は言った。

「これがどうして福をもたらさないと言えよう」

一年が過ぎる頃、砦に異民族が攻め寄せて来た。

成人している男子は弓を引いて戦い、砦のそばに住んでいた者は、十人のうち九人までが戦死してしまった。

その人の息子は足が不自由だったために戦争に駆り出されずにすみ、父とともに生きながらえる事ができた。

このように、福は禍となり、禍は福となるという変化は深淵で、見極める事はできないのである。

 

 

●中国の古い書物『淮南子(えなんじ)』の「塞翁が馬」は、生き抜く極意の故事。

原文、書き下し文、解説は次のサイト「故事成語で見る中国史(7)塞翁が馬」が詳しい。

 http://melma.com/backnumber_43686_1457632/

 

 

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