西欧近代の暴力性

 

西欧近代の産物……その暴力性を考える前提

toBe塾2019/10/31

 

 

西欧ヨーロッパとアメリカ

近代日本では明治・大正・昭和前期

←→近世江戸時代

 

 

西欧近代の産物  大堀精一『小論文』p.203より

 

(1)国民国家 (2)国語(国家語) (3)近代教育制度(学校制度) (4)近代的軍隊 (5)近代医療と医学 (6)科学技術やそれを支える自然科学 (7)市場経済(資本主義経済) (8)議会制民主主義 (9)「個人」「人格」という概念 (10)自由や平等などの人権思想

 

 

 

1)国民国家

・人類史上最大の二大イノベーションは国民国家1648~と産業革命1712~→ヨーロッパが世界の覇権国家へと勃興/出哲宗404

・国民国家=領土+国民+主権

  ・領土国境

  ・国民日本人,イギリス人,フランス人,アメリカ人,ロシア人等等

  ・主権統治する権力、他国に支配されない権利、警察権、裁判権、関税自主権

・古代から江戸時代まで、「日本、日本人」(日本列島の住民は日本人)という概念は無かった。712年『古事記』「出雲国」(島根県の東部)「大和」(奈良県の旧国名)等等

・江戸時代は「薩摩藩、薩摩人」「長州藩、長州人」「会津藩、会津人」等等のみ、「藩」=「国」(「国に帰る」=「藩に帰る」)

・明治時代になって初めて、政治家が「日本、日本人」という概念を人工的に創り出した

  イギリス、フランス、アメリカ、ロシア等の植民地にされないために

 

1648年ウェストファリア条約で創案

  ←30年戦争(カトリックvsプロテスタントの宗教戦争で初の全ヨーロッパ大戦)

1789年フランス革命の10年後、1800年頃からナポレオンがヨーロッパと世界中に「国民国家」という概念を拡散、普及させる現代世界は「国民国家」を主軸に回っている(国連、オリンピック、ワールドカップ等等)

 

 

2)国語(国家語)

・国語(国家語=標準語=共通語)←→方言(地方語)江戸時代まで薩摩弁(鹿児島県)、長州弁(山口県)、会津弁(福島県)等等単語の発音もアクセントも文法も異なっていた。

・明治時代の初め、日本中どこでも通じる国語「日本語」は存在しなかったので、人工的に創り出す必要があった東京の山の手地区で話されていた江戸弁モデル。地方人にとって江戸弁は外国語、他藩の言葉は外国語

・国語辞典の編纂が国家的大事業大槻文彦『言海』出版記念パーティ1889M22に伊藤博文、黒田清隆ら明治時代の大元勲が勢揃い

 

 

3)近代教育制度(学校制度)

・インターネットもテレビもラジオも無かった時代、国家語(日本語=標準語=共通語)を日本全国の隅隅まで普及する最強システムが小学校→1886(M19)に日本中の村に尋常小学校を設置、610歳に就学義務、生活綴り方(作文)運動as外国語の習得は発音も綴りも文法も10歳までがピーク子が親に「日本語」を教える@自宅日本語が全国に普及

 

 

4)近代的軍隊

・江戸時代末期まで兵士は武士のみ刀・槍・弓・馬(農工商穢多非人は非所持)、大砲・鉄砲は江戸幕府のみ

・イギリス、フランス、アメリカ、ロシア等に侵略される危険性から国民国家「日本」の独立を守る+清・台湾・朝鮮を侵略する帝国主義の主力の一つが近代的軍隊(日本軍)の創設、軍艦や大砲など近代兵器の所有と陸軍・海軍の近代戦略・近代戦術

・明治・大正・昭和前期は徴兵制で国民皆兵=四民平等で日本人男子全員が兵士(が原則,兵役免除あり)

・明治・大正・昭和前期の国家目標は「帝国主義by富国強兵」=強い経済力と軍事力で弱国を侵略して世界の「一等国」になること

・近代的軍隊の運営は兵士間の共通語が不可欠国語(国家語、日本語)

 

 

5)近代医療と医学

・西洋医学(自然を支配するby手術)←→東洋医学(自然治癒力by漢方,鍼ハリ,灸キュウ,祈祷キトウ)

・近代医療(病院)と西洋医学日本人が病院で生まれて病院で死ぬのは65年前の昭和301955年以降。古代から日本列島人は自宅で出産by産婆、自宅で死亡

・明治・大正・昭和前期の国家目標は「帝国主義by富国強兵

・近代医療(病院)と西洋医学を普及して、日本国民の出生率と生存率を高めて(ラオスは9歳までに約3人に1人が死亡)健康でマッチョにすれば、日本人の労働力アップで経済力アップ(富国)、日本の軍事力を高められる(強兵)中国(清)やロシアとの戦争に勝てるはず

・日露戦争1904(M37)で日露兵士の死因の第1位は脚気カッケ白米病、第2位が戦闘鈴木梅太郎ビタミン抽出1910(M43)

 

 

(6)科学技術やそれを支える自然科学

・明治・大正・昭和時代の国家目標は「帝国主義by富国強兵」

・軍事力の土台は科学技術とそれを支える自然科学(ex.アメリカ)

・自然科学とは「仮説議論実験検証」で得られる法則的・体系的知識。科学技術はその具体化

 

 

7)市場経済(資本主義経済)

・明治時代の国家目標は「富国強兵」

・江戸時代まで日本は農業国で輸出産業は無かった外貨を稼げないので大砲も軍艦も製造する機械も買えない

・明治政府の目標は殖産興業(輸出産業を興す)国営・富岡製糸場世界一の絹糸の輸出国 cf.DVD『ああ野麦峠』

・市場経済(資本主義経済)=個人が会社を作れる×お金が血液で銀行が心臓・中央銀行が金利で景気をコントロール→会社の儲けに応じた税金を国に支払う→国家の増収でインフラや社会保障や軍事等に予算配分→会社が儲かる・給料アップで社員が物や家を買う・銀行から借金お金が循環して増殖し、会社と人と国家がみな豊かに→富国強兵

・市場経済(資本主義経済)は人口を増加させる→富国。人口は封建制の江戸時代まで横ばい、資本主義の明治時代から直線的に上昇(板倉聖宣)

 

 

8)議会制民主主義

・江戸時代まで将軍が絶対王制=政治も経済も軍隊も警察も裁判もすべて将軍1人が仕切る(ex.北朝鮮)

・明治時代、イギリスやフランスやアメリカ等に「日本は近代国家」と認めさせる主力の一つが憲法に基づく議会制民主主義=選挙で選ばれた政治家が国家を運営するシステム

・三権分立立法,司法,行政=立法は議会、司法は裁判所、行政は文科省,財務省etc.

 

 

(9)「個人」「人格」という概念

・人格=自分のことは自分でやりたいし自分で出来る個人(自律的意志)×自分のことは自分で決められる個人(自己決定) 自己責任で自己決定できる一人の人間

・江戸時代まで、身分差別で、職業も居住地も結婚相手も衣服も「個人」が自由(10)に決められるものではなかった。

・市場経済(資本主義経済)(7)と議会制民主主義(8)土台の選挙権は、自己責任で自己決定できる「個人」「人格」が大前提

 

 

(10)自由や平等などの人権思想

・江戸時代は、士>農>工>商>穢多非人(↓部落差別)統治の手段=人間集団は序列で反乱を減らせる(ex.インドのカースト制 cf.漫画『カムイ伝』,小説『破戒』島崎藤村)

 =江戸時代まで「自由」「平等」など「人権」思想は皆無だった

2016に部落差別解消推進法が公布・施行/wk

・明治時代から、職業も居住地も結婚相手も衣服も自分で自由に決められるようになった。

・「個人は自由」「人間みな平等」「個人には人権が有る」が市場経済(資本主義経済)↑と議会制民主主義↑の選挙権の大前提

 

 

 

 

 

 

 

 

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