Pk20,21,22

 本研究の主要な結果3-49 p20

 この研究のその主要な結果ら

The Major Results of This Study


[2]    [CD1-tr11-3’48]

1 本書の主要な結論とは何だろうか?こうした新しい歴史的情報源からどんな主要結論を私は引き出しただろうか?

 これらの目新しい歴史的情報源らが私をずっと導いてきたその主要な結論は何であるか?

What are the major conclusions to which these novel historical sources have led me?


2 最初の結論は、富と所得の格差についてのあらゆる経済的決定論に対し、眉にツバをつけるべきだというものとなる。3-57

 その最初は、人は富と所得の格差らに関してどんな経済的な決定論についても用心深くあるべきだということである。

The first is that one should be wary of any economic determinism in regard to inequalities of wealth and income.


3 富の分配史は昔からきわめて政治的で、経済メカニズムだけに還元できるものではない。4-05

 富のその分配のその歴史は常に深く政治的でずっとある、そしてそれは純粋に経済的なメカニズムらに向かって還元されることができない。

The history of the distribution of wealth has always been deeply political, and it cannot be reduced to purely economic mechanisms.


4 特に、1910年から1950年にかけてほとんどの先進国で生じた格差の低減は、何よりも戦争の結果であり、戦争のショックに対応するため政府が採用した政策の結果なのだ。4-13

 特に、1910年と1950年の間にほとんどの発展した国々の中で起きた格差のその減少は、とりわけ、戦争の、そして戦争のそのショックらを取り扱うために適用された政策らの、一つの結果だった。

In particular, the reduction of inequality that took place in most developed countries between 1910 and 1950 was above all a consequence of war and of policies adopted to cope with the shocks of war.


5 同様に、1980年以降の格差再興もまた、過去数十年における政治的シフトによる部分が大きい。特に課税と金融に関する部分が大きい。4-27

 同様に、1980年の後の格差のその再燃はその過去数十年のその政治的なシフトらに大きく負っている、特に税制と金融に関して。

Similarly, the resurgence of inequality after 1980 is due largely to the political shifts of the past several decades, especially in regard to taxation and finance.


6 格差の歴史は、経済的、社会的、政治的なアクターたちが、何が公正で何がそうでないと判断するか、さらにそれぞれのアクターたちの相対的な力関係とそこから生じる集合的な選択によって形成される。4-39

 格差のその歴史は経済的、社会的そして政治的な俳優らが何が正義であるかと何がそうでないかを眺めるその方法によって形作られる、同様にそれらの俳優たちのその相対的な力および結果するその共同の選択らによって。

The history of inequality is shaped by the way economic, social, and political actors view what is just and what is not, as well as by the relative power of those actors and the collective choices that result. 


7 これは関係するアクターたちすべての共同の産物なのだ。4-53

 それは結びつけられたすべての関連がある俳優らのその関節生産物である。

It is the joint product of all relevant actors combined.



[page 21]    [CD1-tr12-0’01] p21

[1]

1 第二の結論は本書の核心となるものだが、富の分配の力学を見ると収斂と拡大を交互に進めるような強力なメカニズムがわかるということだ。

 その第二の結論は、それはその本のその心臓である、富分配のそのダイナミクスは収束と発散に向かって交互に押しながら強力なメカニズムらを暴露する、ということである。

The second conclusion, which is the heart of the book, is that the dynamics of wealth distribution reveal powerful mechanisms pushing alternately toward convergence and divergence.


2 さらに、不安定性を拡大するような不均衡化への力が永続的に有力であり続けるのを止める、自然の自発的なプロセスなどないこともわかる。0-12

 さらに、永久に支配することから不安定で不平等な力らを妨げるための自然で自発的なプロセスはまったく存在しない。

Furthermore, there is no natural, spontaneous process to prevent destabilizing, inegalitarian forces from prevailing permanently.

[2] 

1 収斂を後押しするメカニズムをまず考えよう。つまり、格差を減らし圧縮する力だ。0-23

 最初に考えよう、収束に向かって押しているそのメカニズムらを、すなわち、格差らの縮小と圧縮に向かって。

Consider first the mechanisms pushing toward convergence, that is, toward reduction and compression of inequalities.


2 収斂に向かう主要な力は、知識の普及と訓練や技能への投資だ。0-31

 収束に向かうその主な力は、知識のその普及およびトレーニングとスキルらの中の投資である。

☆ The main forces for convergence are the diffusion of knowledge and investment in training and skills.


3 需要と供給の法則、そしてその法則の変種である資本と労働のモビリティもまた、常に収斂へと向かうかもしれないが、この経済法則の影響は知識や技能の普及に比べれば弱いもので、その含意はあいまいだったり矛盾していることも多い。0-39

 供給と需要のその法則は、資本と労働のその移動性と同様に、(それは)あの方向の一つの変形である、同様に収束に向かう傾向が常にあるかもしれない、しかしこの経済的な法則のその影響は知識とスキルのその普及よりももっと小さく力強さである、そしてそれの影響らの中で頻繁に曖昧または矛盾である。

The law of supply and demand, as well as the mobility of capital and labor, which is a variant of that way, may always tend toward convergence as well, but the influence of this economic law is less powerful than the diffusion of knowledge and skill and is frequently ambiguous or contradictory in its implications.


4 知識と技能の分散こそが、全体としての生産性成長の鍵だし、国同士でもそれぞれの国内でも格差低減の鍵となる。1-00

 知識とスキル普及は総合的な生産力成長へのその鍵である、国内と二国間の両方の格差のその減少と同様に。

☆ Knowledge and skill diffusion is the key to overall productivity growth as well as the reduction of inequality both within and between countries.


5 現在でも、かつて貧しかった多くの国が見せている進歩はその反映で、その筆頭は中国だ。1-09

 私たちは多くの以前は貧しい国々によって作られたその進歩らの中で現在にこれを見る、中国によって導かれた。

We see this at present in the advances made by a number of previously poor countries, led by China.


6 こうした新興経済はいまや先進経済に追いつこうとしている。1-16

 これらの新興の経済らはその先行したものらに追いつくことのその過程の中に今ある。

These emergent economies are now in the process of catching up with the advanced ones. 


7 富裕国の生産様式を採用して、他で見られるものに比肩する技能を獲得することで、低開発国は生産性を飛躍させ、国民所得を高めた。1-22

 その富裕国らの生産のその型らを採用することおよび何処か他の所で見つけられるあれらに対して匹敵するスキルらを獲得することによって、そのより少ない先進度の国らは生産力の中で前方へ飛び跳ねてしまった、そして彼らの国民所得らを増加させてきた。

By adopting the modes of production of the rich countries and acquiring skills comparable to those found elsewhere, the less developed countries have leapt forward in productivity and increased their national incomes.


8 技術収斂プロセスは、貿易のために国境を開くことで後押しされることもあるが、これは市場メカニズムというよりは基本的には知識―何よりもすぐれた公共財―の普及と共有のプロセスだ。1-36

 その技術的な収束過程は貿易に向かう開かれた境目らによって教唆されるかもしれない、しかしそれは根源的には知識のその普及と共有の一つの過程である―その公共の善と等価優秀な―一つの市場メカニズムよりもむしろ。

The technological convergence process may be abetted by open borders for trade, but it is fundamentally a process of the diffusion and sharing of knowledge―the public good par excellent―rather than a market mechanism.

[3] 

1 純粋に理論的な立場からすると、平等性拡大を促進する他の力もあるかもしれない。1-52

 一つの厳密に理論的な見地からは、もっと巨大な平等に向かって押している他の力らが存在するかもしれない。

From a strictly theoretical standpoint, other forces pushing toward greater equality might exist.


2 たとえば、生産技術はだんだん技術者に大きな技能を要求するようになりそうだ。そうであれば、所得における資本の比率は下がり、労働の比率が上がることになる。これを「人的資本上昇仮説」とでも呼ぼうか。2-00

 人はたとえば仮定するかもしれない、生産技術らは労働者らのその一部の上にもっと巨大なスキルらを時代を超えて要求する傾向があるということ、そのため所得の労働の比率は上がるだろう、資本の比率が下がるにつれて:人はこれをその「上昇している人間の資本仮説」と呼ぶかもしれない。

One might, for example, assume that production technologies tend over time to require greater skills on the part of workers, so that labor’s share of income will rise as capital’s share falls: one might call this the “rising human capital hypothesis.”


3 言い換えると、技術合理性の進歩は自動的に、金融資本や不動産に対する人的資本の勝利をもたらすし、有能な経営者は肥え太った株主に勝り、縁故主義より技能が重視される、ということだ。2-17

 他の言葉らの中では、技術的な合理性のその進歩は金融資本と不動産を超える人間資本のその大勝利へと自動的に導くと仮定される、太った猫株保有者らを超えるマネージャーらを可能にして、そして縁故者登用を超えるスキル。

In other words, the progress of technological rationality is supposed to lead automatically to the triumph of human capital over financial capital and real estate, capable managers over fat cat stockholders, and skill over nepotism.


4 そうなれば格差はもっと能力主義的なものになり、固定されたものではなくなる(が格差が縮まるとはかぎらない)。こうなると経済合理性は、ある意味で自動的に民主的合理性を生み出すことになる。2-33

 格差らはこうしてより多く能力主義的かつより少なく静的になるだろう(必然的にはもっと小さくなるのではないけれども):経済の合理性はその時いくらかの意味の中で民主主義的な合理性への興隆を自動的に与えるだろう

Inequalities would thus become more meritocratic and less static (though not necessarily smaller): economic rationality would then in some sense automatically give rise to democratic rationality.



[4] [CD1-tr12-2’47] p21

1 もうひとつの楽観的な信念として現在流行なのは「階級戦争」が最近の平均余命の増大によって自動的に「世代間戦争」に道を譲るというものだ(こちらのほうが分断性が低い。誰しもまずは若く、その後高齢になるからだ)。2-47

 もう一つの楽観的な信条は、(それは)その瞬間には流行である、「階級交戦状態」が自動的に道を与えるというそのアイデアである、人生期待の中のその最近の増加のために、「世代間交戦状態」に対して(それはより少なく対立的である、なぜならすべての人が最初は若くてそしてそのあと年取るから)

Another optimistic belief, which is current at the moment, is the idea that “class warfare” will automatically give way, owing to the recent increase in life expectancy, to “generational warfare” (which is less divisive because everyone is first young and then old).


[page 22]    [CD1-tr12-3’06] p22

[1]

1 言い換えると、この逃れがたい生物学的な事実が意味しているのは、富の蓄積と分配はもはや不労所得生活者の勢力と、自分の労働力以外何も持たない勢力との間の不可避的な衝突を予告しているのではないということだ。3-07

 異なって置け、この逃げられない生物学的な事実は暗示すると仮定されている、富のその蓄積と分配はもはや一つの必然的な衝突の前兆にならない、不労所得生活者らの支配者群らと彼らの労働力だけに頼っている支配者群らの間で。

Put differently, this inescapable biological fact is supposed to imply that the accumulation and distribution of wealth no longer presage an inevitable clash between dynasties of rentiers and dynasties owing nothing but their labor power.


2 これを支配する論理はむしろ、生涯サイクルを通じた貯蓄の論理だ。人々は若い頃に富を蓄積して高齢に備える。3-21

 その統治の論理はむしろそのライフサイクルを覆う貯金の一つである:人々は彼らの老年時代に向けて供給するために若いときに富を蓄積する。

The governing logic is rather one of saving over the life cycle: people accumulate wealth when young in order to provide for their old age.


3 したがって医学の発達と生活条件の改善は、資本の本質そのものを完全に変えてしまったのだ、というのが理屈だ。3-31

 改善された生活状態らと共にある一緒の医療の中の進歩はそれゆえ、それは論じられる、資本のその正にエッセンスを総合的に変換してしまった。

Progress in medicine together with improved living conditions has therefore, it is argued, totally transformed the very essence of capital.


[2]

1 残念ながら、この二つの楽観的な信念(人的資本仮説と、階級戦争に世代紛争が取って代わるという発想)はおおむね空想上のものでしかない。3-39

 不幸なことに、これらの二つの信念ら(その人間資本仮説と階級戦争に向かう世代的な葛藤のその代用)は大部分で錯覚である。

Unfortunately, these two optimistic beliefs (the human capital hypothesis and the substitution of generational conflict for class warfare) are largely illusory.


2 この種の変化はどちらも論理的には可能だし、ある程度は本当に起こっているが、その影響は一般に思われているよりもはるかに不明確なものだ。3-52

 この種の変換らは両方とも論理的に可能だ、そしてある程度まで真実である、しかしそれらの影響は人が想像するかもしれなかったよりもずっとより少なく重要である。

Transformations of this sort are both logically possible and to some extent real, but their influence is far less consequential than one might imagine.


3 4-02国民所得の労働分配率が超長期で見て大きく増えたという証拠はないに等しい。4-09「非人的」資本は、21世紀になっても、18世紀や19世紀と同じくらい不可欠なものだし、それが今後さらに重要性を増してはいけない理由などない。

 国民所得の中の労働の比率が一つのとても長い時間の中で著しく増加したことがあるという証拠はほとんど無い:“人間以外の”資本はその21世紀の中でほとんど無視できないように見える、それがその18世紀や19世紀の中であったのと同じほどに、そしてそれがさらにもっとそうならないかもしれない理由は無い。 

There is little evidence that labor’s share in national income has increased significantly in a very long time: “nonhuman” capital seems almost as indispensable in the twenty-first century as it was in the eighteenth or nineteenth, and there is no reason why it may not become even more so.


4 さらに昔と同じく今も、富の格差はそれぞれの年齢層内部にだって存在しており、相続財産は21世紀初頭でも、バルザック『ゴリオ爺さん』の時代に迫るくらいの決定的な要因となっているのだ。4-21

 今やその過去の中のように、さらに、富の格差らは年齢仲間らの内部に本来存在している、そして相続された富はその21世紀のその初めにて明白であることに近づいて来る、それがバルザックのゴリオ爺さんのその時代の中に在ったのと同じほどに。 

Now as in the past, moreover, inequalities of wealth exist primarily within age cohorts, and inherited wealth comes close to being as decisive at the beginning of the twenty-first century as it was in the age of Balzac’s Pére Goriot.


5 長期的に見ると、平等性拡大を後押しする主要な力は、知識と技能の普及だった。4-37

 時代の一つの長い期間を超えて、より巨大な平等の助けになるその主な力は知識と技能らのその普及でずっとある。

Over a long period of time, the main force in favor of greater equality has been the diffusion of knowledge and skills.


2015/10/21

 

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